似て非なる告訴と起訴の意味

編集=山田 賢人

似たような言葉ではありますが、告訴と起訴は意味合いが大きく異なります。

告訴とは、犯人を処罰してもらうために警察・検察に犯罪事実について訴えることです。告訴を行うことができるのは被害者などの告訴権者です。

告訴によって、捜査活動が開始され、有罪を立証するための証拠が収集・保全されます。これらの捜査活動によって、被疑者に犯罪の疑いがあり、なおかつ刑事処分が相当であると検察が判断した場合、被疑者を起訴します。

刑事裁判(公判)を行うために、被疑者を裁判所に起訴できるのは検察官だけです。告訴権者が行うことができる告訴とは、110番通報や犯人の自首などと同様、逮捕の前段階である捜査の端緒(きっかけ)の一つです。

検察は被疑者を起訴することができますが、取り調べ中に被疑者の容疑が晴れたり、刑事処分は必要ないと判断したりすると、不起訴または起訴猶予の処分を下し、起訴しないケースもあります。

起訴にしろ、不起訴または起訴猶予にしろ、被疑者の処分結果について、検察は告訴人に通知を行います。告訴人が処分結果を不服とする場合は、検察審査会に不服申し立てを行うことができます。

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この記事の監修者佐々木 伸(ささき しん)

神戸市中央区にある平野法律事務所に所属する弁護士。個人と中小企業を支援する法律の専門家として活躍している。[詳細プロフィール]

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