予防接種/ヒブ

編集=山田 賢人

重症化すると知能に後遺症が残ることも

インフルエンザ菌b型(ヒブ)に感染しても最初は熱が出る程度で、血液検査でも風邪と区別がつかないことが多いのですが、重くなると脳の髄膜に炎症が起きる「細菌性髄膜炎(さいきんせいずいまくえん)」を発症します。治療は困難で、知能低下など、脳に後遺症が残る確率も30%。

また、ヒブ感染症は喉頭蓋炎(こうとうがいえん)という病気を引き起こすことがあり、空気の通りが悪くなって窒息して死亡することもあるのです。

ヒブの感染と発症は診断・治療が難しいぶん、早めのワクチンで予防することがとても大切になります。生後6カ月くらいからかかる子供が多いため、早めのワクチン接種が理想です。できれば生後2カ月くらいから接種しましょう。

未接種の1歳以上も接種することができる

ワクチンの接種は複数回行います。何回接種するかは、1回目の月齢によって変わります。

・生後2~6カ月…4回。最初の3回の間隔は4~8週間。4回目は1歳になってから
・生後7カ月~11カ月…3回。最初の2回の間隔は4~8週間。2回目の約1年後に3回目
・満1~4歳…1回のみ

早くから接種すると回数が多くなるので、7カ月を過ぎてからにしようと考える人もいるようですが、感染が最も多いのは生後数カ月の赤ちゃん。感染してから接種しても効果はないので、早めの接種を心がけましょう。

ヒブワクチンは2013年から新しく定期接種ワクチンの1つになっています。そのため2012年以前に生まれた子供には接種されていないことが多いようです。しかし、1歳~4歳なら定期接種として受けることができるので、ぜひ予防のためにワクチンを受けておきましょう。

接種によって副反応が起きることがありますが、活動しない不活化ワクチンなので、注射したところが赤く腫れたりする程度。あまり心配することはありません。また同じ時期に受けたほうがよい小児用肺炎球菌ワクチンと同時接種にすると、スケジュールもしやすいでしょう。

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この記事の監修者大西 勝也(おおにし かつや)

三重県津市の大西内科ハートクリニック院長。心不全治療において長年、専門医として、研究・治療に携わる。その豊富な知識と経験で、一人一人に合った治療法を患者と共に考え、信頼を得ている。 [詳細プロフィール]

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