予防接種/小児用肺炎球菌

編集=山田 賢人

1歳くらいまでに感染することが多い

小児の肺炎球菌(はいえんきゅうきん)感染症というのは、潜在性菌血症(せんざいせいきんけつしょう)を起こしやすい病気です。これにかかると血液の中に細菌が増え、さらにこれが細菌性髄膜炎(さいきんせいずいまくえん)を起こします。

はじめの症状は軽い発熱程度で、風邪と区別がつきません。しかしその後、ぐったりしたり痙攣を起こしたりします。また治療が難しいのも特徴です。後遺症として発達障害、知能障害、運動障害などが出ることがあります。

また、細菌性髄膜炎はヒブ感染症でも起きますが、この肺炎球菌がきっかけの髄膜炎のほうが死亡率も後遺症率も2倍と言われています。ぜひワクチンによる予防接種を受けるようにしましょう。

肺炎球菌感染症は1歳頃までに感染することがとても多いため、それより前、できれば生後2カ月くらいからワクチンで予防しておくのが理想です。

9歳までなら定期接種でワクチンを受けられる

小児用肺炎球菌ワクチンは、2013年から定期接種の1つになりました。そのため、未接種の子供も多いですが、9歳までなら公費で受けることができます。接種回数は生後何カ月から受けるかによって変わります。

・生後2~6カ月…4回。1~3回の間隔は4週間、4回目は生後12〜15カ月で3回目から60日以上あける
・生後7~11カ月…3回。1~2回の間隔は4週間、3回目は1歳代で
・1歳…2回。1回目と2回目の間隔は60日以上
・2~9歳…1回

こうして見ると、あとになってから受けたほうが回数が少なくて良いように思えますが、最も感染が多いのは1歳頃まで。ですからそれ以前のワクチン接種で予防することが大切なのです。

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この記事の監修者大西 勝也(おおにし かつや)

三重県津市の大西内科ハートクリニック院長。心不全治療において長年、専門医として、研究・治療に携わる。その豊富な知識と経験で、一人一人に合った治療法を患者と共に考え、信頼を得ている。 [詳細プロフィール]

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